DAC
「Digital to Analog Converter」の略で、デジタル信号をアナログ信号に変換する機器です。
- 役割: PCやスマホ、ゲーム機などの中にある「0と1」のデジタル信号を、人間が聴けるアナログ信号に変換します。
- なぜ必要か: スピーカーやイヤホンはアナログ信号でしか動かないため、変換を行わないと音が出ません。
DACの主要スペックと読み方
| スペック | 意味 | 目安 |
|---|---|---|
| THD+N(全高調波歪み率) | 音の純粋さ | 低いほど良い、-100dB以下が優秀 |
| SNR(S/N比) | ノイズの少なさ | 高いほど良い、120dB超が優秀 |
| ダイナミックレンジ | 最小〜最大音量の差 | 広いほど良い |
| 出力インピーダンス | ヘッドホンとのマッチング | 低いほど良い |
THD+N(全高調波歪み率)
音の波形って本来こうあるべき
理想の波形: ~~~~~~
実際の波形: ~~~~~~ + おまけの歪み成分
この「おまけ」が高調波歪み。 元の音にない周波数成分が混入するから、音が濁ったり、長時間聴いてると疲れる原因になる。
- -80dB以下:普通に聴く分には気にならない
- -100dB以下:かなり優秀、音の透明感が出る
- -120dB以下:フラグシップレベル
SNR(S/N比)
出したい音(Signal)
SNR = ──────────────────
背景のノイズ(Noise)
これが低いと、静かな場面で「サー」っていうホワイトノイズが聴こえてくる。 HD600みたいな高感度ヘッドホンだとノイズが乗りやすいから、SNRは特に重要。
- 100dB:及第点
- 120dB超:ほぼノイズ聴こえない
- 130dB超:業務グレード
出力インピーダンス
さっきのダンピングファクターの話に繋がるんだけど、電気的にいうとヘッドホンと出力インピーダンスで分圧が起きてるんだよ。
出力インピーダンス:10Ω
ヘッドホン:300Ω(HD600)
→ 分圧でほとんど問題ない ✅
出力インピーダンス:100Ω
ヘッドホン:32Ω(普通のイヤホン)
→ 電圧が大幅にロスする ❌ 音がスカスカになる
目安は「ヘッドホンのインピーダンスの1/8以下」 にするのがオーディオ業界の経験則(1/8ルール)。
ダイナミックレンジ
pppピアニッシモ ←────────────── 130dB ──────────────→ fffフォルティッシモ
これが狭いと、静かな音を上げたとき先にノイズフロアが上がってきちゃう。 オーケストラとかジャズで「空気感」を感じたいなら広いほど良い。