動画で紹介されていた「ブレスト8つのルール」の元々のオリジナル(英語)は、スタンフォード大学のd.school(ハッソ・プラットナー・デザイン研究所)、およびその設立に深く関わっているデザインファーム**IDEO(アイディオ)**が提唱した「Brainstorming Rules」です。
動画の日本語訳に対応する、元々の英語のフレーズは以下の通りです。
- Defer judgment(判断を後回しにしよう)
- Go for quantity(数を出せ)
- One conversation at a time(1度に話すのは1人)
- Be visual(視覚化しよう)
- Headline!(アイデアは一言で/見出しのように!)
- Build on the ideas of others(他のアイデアに乗ろう)
- Stay on topic(議題に集中しよう)
- Encourage wild ideas(ワイルドなアイデアを奨励しよう)
補足の豆知識: 元々IDEOではブレインストーミングのルールを「7つ」として提唱していましたが、スタンフォード大学d.schoolの教育プロセスの中で「Headline!(ダラダラ話さず、ニュースの見出しのように短く伝える)」が追加され、8つのルールとして定着しました。動画はこのd.schoolのバージョンをベースに解説しています。
ご提示いただいた動画「『ブレインストーミングの技法』 アカデミック・スキルズ」の要約です。
この動画では、グループワークなどで新しい発想や視点を発見するための「ブレインストーミング(ブレスト)」を効果的に行う手法について解説しています。声の大きい人の意見だけが採用されたり、単なる雑談で終わらせたりしないための具体的なルールやコツが紹介されています。
スタンフォード大学 d.school に学ぶ「ブレスト8つのルール」
効果的なブレインストーミングを行うための基本として、以下の8つのルールが挙げられています。
- 判断を後回しにしよう [01:35] 否定的なコメントをしないことが基本中の基本です。「でも」ではなく、「いいね、さらにこうしたらもっと面白いね」とアイデアを繋げることが大切です。
- 数を出せ [02:23] 質よりも「量」が重要です。良いアイデアだけを出そうとせず、まずはたくさんのアイデアを出すことを意識すると、思いがけない発想が生まれやすくなります。
- 1度に話すのは1人 [02:52] 盛り上がってみんなが一斉に話し始めるとアイデアを共有できなくなります。今話している人の言葉に全員で耳を傾けましょう。
- 視覚化しよう [03:15] 出たアイデアは、ポストイットやホワイトボードなどを使い、全員が見えるように残らず書き出して記憶の負担を減らします。
- アイデアは一言で [03:51] 長々と説明や演説をするのではなく、アイデアを簡潔に表現し、他の人の発言機会を増やしてどんどんバトンを渡していきます。
- 他のアイデアに乗ろう [04:14] 他人の意見から連想したり、一言付け加えたりして、アイデアを広げていきます。
- 議題に集中しよう [04:38] 盛り上がりすぎて脱線することを防ぐため、ホワイトボードに議題を書いておき、常に本来の目的に集中します。
- ワイルドなアイデアを奨励しよう [05:16] 荒唐無稽でバカバカしいアイデアであっても「すごい」と歓迎する雰囲気が、クリエイティブな発想の原動力になります。
ブレストを実施する環境とコツ [05:59]
- 手法: 1枚のポストイット(または小さく切った紙)に1つのアイデアを書き込み、後で並べ替えられるようにします。
- 体制・環境: 発言を促す「司会役」を立てることや、多様性のあるメンバー構成(人数は最大7人程度まで)にすることが推奨されます。また、リラックスできる雰囲気(お菓子やコーヒーなど)を作ることも効果的です。
アイデアを出した「後」のステップ [06:48]
ブレストはアイデアを「拡散」させる手法ですが、その後は出たアイデアを構造化して評価する段階に入ります。
- グルーピング: 似たアイデアを寄せ集めてくっつけます。
- 名前をつける: グループができたら、そこに適切な名前をつけます。
- 関係性を見る: グループ間の関係性を整理していくことで、議論の全体像やプレゼンテーションの構成などが見えてきます。
動画の最後では、何度もリラックスして楽しみながらブレストにトライすることで、自然と柔軟な発想ができる「ブレスト体質」が身についていくと締めくくられています [08:18]。